介護になる前も大変?
- 香織 浜森
- 3月31日
- 読了時間: 3分
親兄弟の介護の話は、誰もが通る道、先輩方からも、いかに大変か聞いていました。
けれども、介護が前の準備や初期のことは聞いていませんでした。
今、私たち家族に起こっていることは、介護になる少し前の話です。
父の記憶力の急激な低下
一年ほど前からでしょうか。父の記憶力が急激に低下しました。
同じことを何度も繰り返し聞く。火を消し忘れて鍋を焦がす。こういったことが起きました。
高齢になれば誰でもあることなのですが、それにしても度を超していました。
本人に自覚がなく、受診を嫌がる
けれども本人にはまだ自覚がないので、病院に行くことを嫌います。
最初は、もの忘れ専門の病院に母と2人、本人抜きで話を聞きに行きました。
当然、本人の診断をしないと確定できないのですが、認知症の初期症状の可能性があると言われました。
しかし、その後も本人が病院に行くことを拒み、暫く様子を見ていました。
旅行中の転倒と、初めての受診
転機があったのは、昨年の夏でした。
一緒に旅行に行く途中で、父が階段で転んで肋骨を骨折。しかし、直後には転んだことも骨折したことも忘れていたのです。
流石にこれは大変だということで、母と姉とで説得して何とか大きな病院で検査をしました。
検査結果と、再び見守りへ
しかし、検査の結果は「確かに短期的な記憶が低下しているし、脳の萎縮も見られる。けれども、認知症とまでは言えない。」というものでした。
家族から見ると、明らかに認知症の初期段階なのですが。。。不思議です。
結局、再び見守りすることになりました。
確定申告で明らかになったお金の問題
そして次の転機が、今年の3月です。
母から、期限間近なのに、確定申告ができていないという電話がありました。父は何日も前から用紙と格闘しているものの、一向に進んでいないことがわかりました。
更に、入金された年金もいつの間にか使ってしまい、生活費が足りなくなっていることも判明。
父はお金の管理が出来なくなっていました。
後見人制度を考える
結局、確定申告は私がやったのですが、日常のお金の管理については「大丈夫だ。ちゃんとやるから。」の一点張り。
銀行も年金事務所も、本人の同意がないと、振込先を変えるなどの手続きはできないそうです。
詐欺などあるので当然と言えば当然なのですが、こういう時、本当に困ります。
それで、今度は後見人制度はどうかと検討中。医師の診断書があれば、家庭裁判所に申請できるとのことで、近くの病院へ。
ここでは「長谷川式」という診断をやって頂きました。
その結果、やはり認知症の傾向があること、地域包括センターに行って、話を聞くと良いと教えて頂きました。
制度はあるが、手続きは簡単ではない
後見人制度については「後見」「保佐」「補助」の3類型があり、「補助」となった場合は、やはり本人の同意が必要とのことです。
父の今の状況だと「補助」になるかもしれません。
認知症が進むともっと大変なのでしょうが、初期段階は別の意味で大変です。
皆さんも同じような事があったでしょうか?
また気付いたことがあれば、書いていきたいと思います。
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