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令和6年平和使節団に参加して

執筆者の写真: 香織 浜森香織 浜森

8月15日、終戦の日。先日、参加させて頂いた平和使節団でのことを共有させて頂きます。



千代田区では、平成7年3月に「国際平和都市千代田区宣言」を行って以降、毎年、大戦の激戦地となった「沖縄」、特攻隊が出撃に飛び立った「鹿児島」、人類史上初めて原子爆弾の被害を受けた「広島」「長崎」へそれぞれ平和使節団を派遣しています。



私は、7月22日から25日まで、令和6年度平和使節団(鹿児島・沖縄)に同行させて頂きました。



知覧特攻平和会館、富屋食堂、対馬丸記念館、糸数の壕、ひめゆりの塔、ひめゆり平和祈念資料館、沖縄県平和祈念資料館などを訪れ、記録を見て、戦争体験者の方や語り部の方のお話を伺いました。


一人一人全く異なるのに、それぞれが残酷で悲しい体験。誰が悪いという言葉はありませんでしたが、戦争の非情さ、情報の重さに関する言葉が印象に残っています。



いくつか紹介します。

「(捕虜として)捕まったら助かった。聞いていた話と違うので混乱した。」


「正しい情報が伝わっていれば、友人は命を落とさずに済んだかもしれない。」


「戦争は人間を人間でないものにしてしまう。」


「生き残ったことが幸せだったのか、今でもわからない。」


「長い間、辛くて話すことができなかった。それでも自分達が伝えないと、また戦争に若い人達が行ってしまうと、話をするようになった。」


「もぅ絶対に戦争はだめ。平和のための戦争というのは絶対ない。」


戦争体験者の上原美智子さんと



最終日は、千代田区・糸満市の中高生合同のワークショップがありました。



「平和とは何か?」という問いについて、

参加者からは


「自分の意見が言えること」


「何気ないことで笑えること」


「好きな時に好きなことができること」


「未来について考えられること」


といった意見がありました。


戦争の怖さを見て聞いて感じた中で出てきた、素直で的を射たことばだと感じました。



長くなってしまいましたが、最後にどうしても紹介したい言葉があります。沖縄平和記念館結びのことばです。下記は一部抜粋。


「この なまなましい体験の前では いかなる人でも 戦争を肯定し美化することは できないはずです」


「戦争をおこすのは たしかに 人間です しかし それ以上に


戦争を許さない努力のできるのも 私たち 人間 ではないでしょうか」



正に、当平和使節団事業の意義はここにあるのではないでしょうか。



二度と同じことを繰り返さないために、私たちができることはなんでしょう?



情報を鵜呑みにしない。


自分で考える。


政治に関心をもつ。


おかしいと思ったら声をあげる。



皆さんはどのように考えていますか?



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