公立学校は変えられる?
- 香織 浜森
- 2024年5月21日
- 読了時間: 2分
世田谷区立桜丘中学校の元校長・西郷孝彦先生のお話を伺いました。
映画『夢見る校長先生』に出演されていて一度お会いしてみたかったので感激!
以下、感想です。
結論から言うと、急に変えることは難しいし、変えた後に継続させることも難しい。
なぜなら、校長先生の権限がとても強いから。それでも変えられるし、変えていく必要があります。
麹町中学では、工藤先生の改革から一転、管理を中心とした教育方針に、保護者や子どもから戸惑いの声を聞いています。
桜丘中学校でも、西郷先生が退任して5年で色々と変わってしまったと、参加していた保護者の方。
校長先生の人事権は、23区の場合、東京都の教育委員会にあるとのこと。
大多数が「従来の管理教育があたりまえ」と考える人達の中で、なかなか変わらないのは当然。元に戻るのも当然。
けれども、人口が減って苦しんでいる県では変化の兆しがあるとのことです。
麹町中学校についても、全国の教育関係者は注目しているし驚いているとのお話でした。(休憩中のお話)
その他、西郷先生のお話で印象に残ったのは以下のようなことです。
◉学校教育で英語は身に付いた?三角関数できる?
◉ほとんどのことが社会に出て役に立たない。
◉学校は教養を教える所、楽しく行く所。
◉一年に一回でも胸が震えるような本物の体験をさせてあげられたら良い。
◉公立学校を変えていくには、先生達のマインドセットを変えていく必要がある。
各県の発信を見ていて、私も感じていたのですが、実は他県の方が急速に教育改革が進んでいるのかもしれません。東京は色んな意味で危機感がありません。
また、限られたリソースの中で、従来型の詰め込み教育もやってください、体験重視のプロジェクト型授業も、部活動もと全てを望むことは難しいです。
私たち自身が、学校に何を求めるのか?考えて、話し合って、優先したいことを発信していく必要があります。
世田谷区では、保護者から西郷先生の考えがわからないので、西郷先生と保坂区長で対談をやって欲しいという声が上がり、1000人規模の講演会をやったそうです。
諦めずに、先生、校長先生、教育委員会、区長、都知事に働きかけていくことも大事と思いました。

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