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執筆者の写真香織 浜森

単独世帯が57%!孤独の現状~代表質問11/21より加筆

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<孤独の現状と解消_全国の状況>

内閣官房の孤独・孤立対策担当室が「人々のつながりに関する基礎調査(令和5年)」を実施しています。それによると、孤独感を常に感じると答えた人は全体の4.8%でした。

年齢階級別にみると、孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した人の 割合は、女性は20歳代から40歳代で、男性は20歳代から50歳代で高くなっています。


また、男女間で言うと男性の方が高く、また、未婚の方や単身世帯の方の約9%が孤独感を感じていることがわかります。



<世帯の状況(千代田区)>

令和2年の国税調査によると、千代田区の世帯数36,963世帯のうち、57%が一人世帯。

これは、全国の38%と比べても、特別区平均53.5%と比べても非常に高い状況です。



更に特徴的なのは、64歳以下の1人世帯が50%近くいるということです。


<孤独死の状況>

「高齢社会白書」によると、東京23区内で発生した65歳以上の孤独死について、2020年で4,238件と報告されています。


千代田区では?

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質問①:千代田区では、孤独死の件数はどうなっているでしょうか。また、年代別にどうなっているのか、孤独死のうち自殺数などもわかれば、併せて教えてください。


答弁:東京都監察医務院からの情報によれば、区内では、 令和4年に25名の方の孤独死が確認されております。年代別では、30代以下の方が2名、40代、50代の方が4名、60代以上の方が19名となっております。


なお、その多くは、心臓病等による死亡であると判明しておりまして、自死の方がどの程度い るかにつきましては、私どもでは明確には分かっておりません。

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千代田区では、ひとり暮らし高齢者等を対象に見回りをしたり、千代田区安心生活見守り台帳の作成をするなど、課題認識をもって対応しています。また、身寄りのない方の住まいについて、区が保証するなど力を入れています。


質問②:一方で、全世帯の50%を占め、内閣官房の調査で孤独感があることも明らかになった20代~50代のひとり世帯のケアはいかがでしょうか。検討していることがあれば、教えてください。


答弁:現在、区では、

高齢者総合サポートセンターで高齢者の方の仲間づくり、生きがいづくり等を支援しているほか、多世代交流の場を設け、子どもから高齢者まで多くの方が交流できるイベントを実施するなど、多様な世代の方の居場所づくりを行っております。


ご指摘の世代・世帯に特化した居場所のご提供は現在行ってはおりませんが、今後、新たな居場所の創出につきまして、当該世代・世帯を対象とすることが可能かどうかも含めまして、検討をしてまいります。

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質問③:公共施設を利用する際

高齢者活動センターを利用する際に、緊急連絡先を記載しなくてはならないとのこと。緊急連絡先については、住宅と同様に区が代行するなど、緊急連絡先がなくても利用できるようにして頂ければと思いますが、いかがでしょうか。


答弁:かがやきプラザの高 齢者活動センターは、高齢者の活動拠点として、ご利用の際に利用証のご提示を頂いております。 そして、この利用証の登録時に緊急連絡先をお伺いしていることは、ご案内のとおりでございま す。


これは、不測の事態が生じた際、即座に対応するためでございまして、実際に具合が悪くな って、九段坂病院へ搬送した際にご連絡を差し上げたという事例もございまして、安心して施設 をご利用いただくためには必要なことと認識をしております。

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質問④:町会の広報支援町会については、地域とのつながりの観点から、孤独解消の一つとして重要と言えます。若い方については、ネット上で予定を確認できたり、入会できるような仕組みが安心できると思います。現在もホームページ作成支援などしていると思いますが、もう一歩進んで、SNSなどを活用した広報活動の支援ができないでしょうか。


質問⑤:つながり作りのためのデータ活用

現状、どういったイベントにどういった属性の方が参加しているのかといったデータが取得できていません。区内にある大学と連携するなどして、例えば、防災イベントであれば、30男性も参加しているなど属性データを取得し、データに基づいたマーケティングをできないでしょうか。


答弁:千代田区では、若年・中年層の単独世帯の割合が約5割を占め、とりわけ若年単身世帯は転出 入等、移動の割合も高いものと認識しております。


こうした方々が、地域コミュニティとつなが り、参画していただくためには、どのような取組が必要か、広報支援やデータ活用も含めて、コ ミュニティ醸成事業などを通じて、現在、研究しているところでございます。


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