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『茶色の朝』が始まったのか〜言論弾圧

  • 執筆者の写真: 香織 浜森
    香織 浜森
  • 2023年12月3日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年12月3日


『茶色の朝』というフランスの本を教えてもらいました。(ネタバレあり)


ある日、突然「茶色のペット以外は飼ってはいけない」という法律ができます。


主人公は、抵抗感を持ちつつ、黙って従います。飼っていた猫を処分するのです。


周りの人も従います。


最初はそういうことから始まります。


その後、何気なく暮らしているうちに、抵抗感、違和感が薄れていきます。


そのうちに段々と法律が変わり、政府に反対する新聞社が潰され、


最後は「一度でも茶色いペットを飼った人は逮捕」という法律に。


同じような空気を、今の千代田区(日本?)に感じます。


神田警察通りの街路樹伐採の問題で、

千代田区が住民10名(うち2名は私を含む区議)に対して、工事区間への立入禁止仮処分命令の申し立てを行いました。


住民側は記者会見にて、

「区が政策に反対する住民を生活道路から排除しようとしている。」

「極めて異例で異常な申し立てだ」

と抗議しました。


この区間には、警察署もあります。何かあっても駆け込むこともできなくなります。


権力による言論弾圧とも言えるようなやり方に、とても不安になります。


こういったやり方が一度でも認められると、他の問題でも繰り返されることになります。


明日は我が身です。


まちづくりで大きな問題が起こった世田谷区では、区長自らが対話の場をつくり、関係者と200回以上の話し合いの場を作りました。


今では、反対していた人達もまちづくりの主体となって、貢献してくれているそうです。


強硬な方法で断行するのではなく、対話の場を設定し、両者の歩み寄りが必要と思います。


皆さんの関心が、現状を変える大きな力になります。



東京新聞 20231201


朝日新聞 20231201

 
 
 

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