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  • 執筆者の写真香織 浜森

農園における障がいのある方の雇用の可能性

7月下旬のことですが、板橋区のわーくはぴねす農園(屋内型)を視察させて頂きました。


運営するのは、エスプールプラスさん。雇用機会をつくり、企業、社会課題を解決するというビジョンの元、事業の一つとして、障害者雇用をメインとした農園事業を立ち上げたそうです。(複数地域で屋外・屋内型農園を展開)



仕組みは以下の通り。企業は障がいのある方を直接雇用し、エスプールプラス社が企業に貸した農園で働いてもらいます。企業は毎月、農園利用料を支払います。



農園では、農場長1名と障害者手帳を持つ3名が1チームで働きます。当社は施設、野菜づくりの側面サポートをしているそうです。


働く方の障害の内訳は

知的障害68%

精神障害27%

身体障害5%



利用者が増えている背景には、障害者雇用促進法があり、障がい者の法定雇用率が上がっているそうです。以前は1.8%だったのが現在は2.3%で、来年度は2.5、更に3年以内に2.7%に上がるそうです。そして守れてない会社が51%もあるとのこと。



企業側は障害者雇用をしたいものの、実際には仕事が切り出しにくい現状があり、安定的に雇用できる当サービスに魅力を感じるそうです。


障がいのある方にとってもメリットがあります。


◎定型作業が多く安定した気持ちで働ける環境であること

実際、農業は障がいのある方と相性が良く、定着率92%以上と高いそうです。


◎賃金が高い(14万円/月)こと※加えて障害年金が7万円/月

障害の程度にもよりますが、例えば知的障害のある方の賃金は、1〜2万円/月と非常に安く、障害年金を加えても生活できないぐらい厳しいそうです。



障がいのある方、企業双方に良い仕組みと感じました。


一方で、一緒に参加した当事者団体、事業者の方からすると、短時間就労ができないことや、定年後の対応など、課題も感じたそうです。地域や自治体との連携強化も必要です。



以上のような課題はあるものの、障害者雇用の選択肢の一つとして、大きな可能性を感じました。



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