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丁寧な説明と議論を

  • 執筆者の写真: 香織 浜森
    香織 浜森
  • 16 時間前
  • 読了時間: 3分

高市首相および中道改革連合の記者会見を聞いて感じたことをまとめました。


1. 高市首相の解散理由とは


1月19日、高市首相による衆議院解散についての記者会見が行われました。首相は、予算の成立前に任期を半分以上残したまま衆議院を解散する理由について、


「高市早苗が総理大臣で良いのかどうか、主権者たる国民の皆様に決めていただきたい」「当面の対策を打つことができたこのタイミングで、政策実現のためのギアをもう一段上げていきたい」と説明しました。


しかし、これらの説明は納得のいくものではありませんでした。一部の識者からも指摘されているように、「予算成立後ではなく、なぜ今なのか?」という根本的な問いには答えられていないからです。


現在、自民党と日本維新の会で既に衆議院の過半数を超えており、政権運営には支障がないはずです。


2. 解散タイミングと手続きの問題


さらに、選挙の日程も問題になっています。1月23日表明、27日公示、2月8日投開票という超短期間での実施は、業務が最も集中する時期に自治体へ多大な負担を強いることになります。


実際、世田谷区・杉並区・中野区・多摩市・小田原市の首長が、批判の声明を発表しています。全国の自治体に与える影響を考えても、このタイミングでの解散の合理性は見えてこないのです。


「支持率が高いうちに選挙を行った方が有利」といった政治的な計算が背景にあったのではないでしょうか。思いつきとも受け取られかねない今回の解散には、疑問を抱かざるを得ません。


3. 説明なき政策で信を問う?


中でも私が最も懸念したのは、首相が

「国論を二分するような大胆な政策、改革にも果敢に挑戦していきたい」

「政府が提出しようとしている予算案、これもかなり賛否の分かれる大きなものでございます。だからこそ、国会が始まる前に国民の皆さまの信を問いたい」

と発言していたことです。


ここで問題なのは、「大胆な政策」や「賛否の分かれる予算案」の中身について、首相自身がこの場で一切具体的に語っていないということです。


本当に国論を二分するようなテーマであるならば、国民に信を問う前に、内容を明らかにし、十分な議論を行うのが筋ではないでしょうか。


仮に自民党が大勝したとしても、それはあらゆる政策に白紙委任を与えることにはなりません。


4. 与党も野党も説明責任を


与党も野党も、十分な説明と議論のないまま大胆な政策を示すことは、民主主義の信頼を損ねると考えます。


この点は、「中道改革連合」の政策発表にも当てはまります。1月19日の記者会見で示された基本政策には、「現実的な外交・防衛政策」「憲法改正論議の深化」「原発などエネルギー政策(記述なし)」といった、従来の立憲民主党の立場とは異なる内容が含まれていました。一部の支持者からは戸惑いや批判の声もあがっていました。


公明党と連携するための苦渋の決断だったことは理解できます。しかし、だからこそ、仮に中道改革連合が勝利したとしても、その政策すべてに有権者が無条件に同意しているとは限りません。


多くの支持者は、民主主義が直面している危機を感じ、「生命・生活・生存を最大に尊重する人間主義」という大きな理念に賛同しているのであって、個別政策については丁寧に進めてほしいと思っていることを忘れないでほしいと思います。


綱領にあるように、対立点を見極め、合意形成を積み重ねていくプロセスこそが重要です。


5. まとめ


過度な権力の集中ほど怖いものはありません。強すぎるリーダーシップは危険です。

戦争をしない、国民の暮らしを良くする、そして何よりも丁寧な説明と議論を通じて大事なことを決める政治を求めています。


◎参考資料


首相の記者会見(令和8年1月19日)


中道改革連合 綱領(PDF)


中道改革連合 基本政策(PDF)

 
 
 

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