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衆議院選挙2026

  • 執筆者の写真: 香織 浜森
    香織 浜森
  • 2月15日
  • 読了時間: 5分

衆議院議員選挙から2週間が経ちました。465議席のうち、自民党単独で2/3を超え、野党第一党の中道は167議席から49議席と大幅減となる結果でした。まだわからないことも多いですが、自分なりに振り返ってみました。


◎投票率

今回の投票率は小選挙区で56・26%、比例代表が56・25%で確定した。前回24年の衆院選(小選挙区53・85%、比例代表53・84%)は上回ったものの、投票率50%台は6回連続で、2021年衆院選に次ぐ、戦後5番目の低さとなりました。


◎議席2/3の意味

メディアでも言われていますが、2/3は特別な意味を持ちます。衆議院で2/3を確保すると、参議院で否決・修正された法案も衆議院に戻って再可決して成立させることができるからです。(衆議院優越・但し憲法改正は別)


◎野党の役割を誰が果たすのか?

私が一番恐れいているのは、権力の暴走・独裁政治です。どんなに素晴らしい政治家であっても、全てのことに精通している人はいません。また「権力は腐敗する」と言われます。そのため、色々な専門性・立場の代表者である議員が知恵を出し合って議論することが必要なのです。野党が引き続きその役割があることに変わりはありませんが、かつてあったように自民党内での活発な議論への期待も高まっています。


◎予兆はあったのか?

ここまでの議席の変化は予想ができないものでした。しかし、後付けであれば、過去の選挙からの流れであると説明できることもあります。


SNSの影響について

これは都知事選から顕著になり、兵庫県知事選、千代田区長選・都議選でも見られたことですが、一部の候補者や支持者による動画が圧倒的な量で回り、SNS上でジャックされたような現象が起こりました。今回、高市首相が前面に立った動画広告の再生回数が1億回を超えたことで話題になっていました。


◎政策中身を言わない・ワンイシュー

こちらも都知事選での石丸伸二さんの時から顕著になったように思います。本来は幅広い政策があり、その中でいくつかの争点を決めて有権者の判断を仰ぐものですが、石丸氏は「地方の衰退を止めたい」「東京を動かそう」「政治の仕組みを変えよう」といったビジョン。今回、そもそもなぜ今選挙をやるのか?と言われるぐらい大きな争点はなく、高市首相が設定したのが「私が総理大臣でよいのかどうか信を問う」というものでした。


◎人気党首による風

党首人気による議席増については、これまでも郵政民営化の時の小泉元首相の時、小池さんの都民ファースト躍進時に多数の「チルドレン」が生まれました。今回は高市首相任期が大きかったようです。また、チームみらいの安野党首の人気も大きかったように思います。ただし、この点に関しては、どこまでその風が強いのかははっきりいって開けてみるまで分からないところがあります。


◎新しい党を求め続けているのに定着しない?

今回、小選挙区での議席数大幅減が目立ったことで中道の一人負けのように見えていますが、党の支持が見える比例の状況を見るともう少し傾向が見えてきます。今回、大きく伸ばしたのはチームみらいと参政党でした。


一方で、前回2024年の衆議院参議院選挙で急拡大した国民民主は、議席数プラス1、比例では前回からなんと60万のマイナスになっています。参政党も前回の衆議院からは二倍増になっているものの、昨年の参議院選挙をピークに落ち着いているような状況です。


更に、国民民主党よりも前にブレイクのあった維新については、与党でありながらも17万のマイナスに。国政で2回ぐらい躍進してもその後続かないといった状況があるように見えます。


◎自民党はどれだけ支持されているのか?

比例で見ると、政治とカネの問題で自民党が大敗した前の2021年の衆議院議員選挙の頃に戻ったとも言えます。一方で、小選挙区については圧勝でした。色んな方が指摘されているように、高市さんが首相になったことで、他党に流れていた票が戻ってきたのでしょうか。そういう意味では、党全体の指示と言うより、やはり党首人気によるものが大きいと言えるかもしれません。


また、比例の割合では中道が自民党の1/2であるのに、議席数では1/6になったということで、「小選挙区制度」の問題もあると言われています。

※選挙制度についてはもう少し勉強します。


◎都心におけるチームみらいの躍進

今回、最も躍進したのがチームみらいでした。候補者が若く最も新しい政党のため汚れていないイメージがあり、党首である安野さんが都知事選以降、AI技術者として注目を集めていたこと、「消費税減税ではなく社会保険料の引き下げを優先する」という施策が差違化につながったことなどが挙げられるようです。


特に都心を中心に伸ばしており、千代田区の比例得票を見ると、自民党の次にチームみらいがきています。前回参議院選の比例代表の得票数では、全国では

①自民、②国民、③参政、④立憲、⑩みらい

となっていたのに対し、千代田区では

①    自民、②国民、③参政、④みらい、⑤立憲

となっていました。


今回の衆議院選挙では、全国では

①自民②中道③国民④維新⑤参政⑥未来であり、

千代田区では

①自民②みらい③中道④国民⑤維新⑥参政でした。


下記「チキラボ」の分析にも寄ると、支持者層は世帯年収が高く、既存争点に大きな関心はないといった傾向があるとのことです。



以上、データを元に振り返ってみました。選挙結果にショックを受けた方も多いかもしれません。ですが、どのような勢力図になっても、私たちの生活に大事なテーマについて、どのようなデータと証拠をもって議論されているか、都合の良いことだけが提示されていないかをチェックしていかなくてはなりません。


野党が少なくなった今、自民党議員もそして私たち国民も、これまで以上に政治に関心をもち、権力を見張る必要が出ています。頑張りましょう。

参考)昨年の参議院議員選挙の比例得票数


 
 
 

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